初恋の独り言
学校ではあなたのそばには必ず誰かいて、ろくすっぽ話せないのに、休みの日に会えば二人っきりでゆっくりと話す事ができました。たくさん話したいことはあるのですが、まともに会話するのはほぼ初めてだったので、あまり質問攻めをしたり、自分の話をし過ぎては、いけないなと思いました。自分を押し殺して、私はオスススメのCDやDVDを、聞いてみました。するとあなたは、嬉しそうに、聞ききれないほどのCDと、観きれないほどのDVDを教えてくれました。どこに陳列してあるかまで、教えてくれましたね。本当に映画や、音楽が好きなんだなと感心しました。あなたは、この後に友達と約束があるからと、また明日学校でねと笑顔で手を振り、その場を後にしました。私はしばらくその背中を見つめていました。少しずつあなたと話せた実感が沸いてきて、嬉しくてたまらなくなりました。私はあなたと見て回った場所を、もう一度1人で回りました。あなたが教えてくれたオススメの中で、気になるCDとDVD何枚かを借りてみることにしました。自分の選んだのは、あなたが教えてくれたのより、何か微妙だったので、元の場所に戻しました。レジで支払いを済ませると、財布の中のお金は、無くなってしまいましたが、早く部屋に戻ってCDを聞き、映画を観たくなりました。