武道女子と冷淡社長の嘘結婚
marriage 1
「だったら、お前は俺の妻になれ」
「は、………はい!?」
この高そうなスーツを着た、足の長い男の人は、冗談で言ってるようには見えない。
確かに、私が悪いけど、、、!!
でも、だからって何で結婚!!!?
「お前の意見は聞いてない。区役所に、婚姻届を貰ってきてから俺の家に来い。」
「は?あの」
「俺には時間がない。早急に家庭を持たなければならない事情がある。結婚したら、何もかも白紙にしてやろう。
それとも、お前の家族を路頭に迷わせるか?」
あたしからはぐうの音も出ない。
結婚するという選択肢しかなかった。
こうなってしまったのは、ほんの4時間前。