武道女子と冷淡社長の嘘結婚
「………はい…?」
「区役所で婚姻届を貰って、この住所に来い。来なかったら、どうなるか分かるな?」
小さい紙の切れ端に、乱雑な字で書かれた住所。
全然………話が…わからない…………
「あの!!莉加が何したって言うんですか!たかがタブレットでしょ!?どうせコピーでもとってあるんでしょ!?それなのに結婚しろだなんて、告訴しますから!」
さつき…………
「コピーは一切とっていない。
情報社会では、情報の漏れは命取りだ。
それを分からないままでの発言は控えていただきたい」
もし………ほんとうに500億の価値があるんだとして、
結婚することを何らかで訴えることが出来たとしても、
500億の借金は無くなるんだろうか。
「さつき、帰ろう。
あとで、………伺います」
「莉加…!!?」