武道女子と冷淡社長の嘘結婚
なんだよほんとに……。
あたしのいる意味って……………。
無視して自分の部屋に戻ってしまった。
あたしは、広すぎる部屋にポツンと立っていて。
「はじめまして、莉加様。この度は、直様と御結婚おめでとうございます。
使用人の、坂北です。莉加様のお世話をさせていただきます」
「い、いえ、!結構です、あたしなんかに。自分のことは自分で出来ますので。」
「ですが………」
そんな困った顔をしなくったって………
あー、なんか、あたしが悪いのかな…………
「じゃあ、空手の胴着を…洗っていただけますか?」
「はい、もちろん。他のものも一緒に洗いますよ。」
「いえ、あとは……」
おじいちゃんの家で洗濯しよう。