武道女子と冷淡社長の嘘結婚
「天然じゃないんだけど!ほんとにさ、何回も言ってるけどあたしは…」
「あー、はいはい。あ、そこのカフェ寄ってもいい!?まだ莉加と喋ってたい!」
「いいねー!アイスティーで乾杯しよう!」
そう。あたしは、こんなカフェに入っていなきゃ、あんなことにはならなかったんだ。
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「アイスティーと、抹茶ラテのアイスを一つずつ下さい」
「かしこまりました」
さつきが人見知りだから、こういうときはいつもあたしが注文。
「なんか、このお店さ、シックな感じだね」
「そうかな、莉加、こういうお店好きじゃなかった?」
「うん、だけど高校生が来るような雰囲気じゃ…」
「キャアアアアアアアア!!」
突然、店内に女の人の叫び声が聞こえた。
「静かにしろ!!騒ぐんじゃねえ!!」