好きになんてなるもんか!
1章

出会い

「希瑚……最後まで育てられなくて…ごめん…

おじいちゃんはすごく悲しそうな顔をして私をみつめる。
「おじいちゃんなに言ってんの
おじいちゃんに生きててもらわないとこまる!」
私は必死に涙をこらえながらおじいちゃんに呼びかけた。
パパは元アイドルで、私が6歳の時に浮気してどっかいったまま帰ってこない。
ママはパパと離婚したあと私が小6の時に交通事故で他界した。
それからたった1人の肉親であるおじいちゃんに引き取られておじいちゃんが住む田舎に引っ越してきた。
「いいか…希瑚よく聞くんだぞ…」
そう言っておじいちゃんは一枚の紙切れを渡してきた。
「この紙に書いてある…住所の家に行くんだ。
希瑚はそこで新庄先生が迎えに行くまで住むんだ。」
おじいちゃんはすごくつらそうに、悲しそうに微笑んだ。
「おじいちゃん!」
「希瑚…女の子は笑ってるといいことがあるからなわらっているんだ。」
そういっておじいちゃんは息を引き取った
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