好きになんてなるもんか!
2章
改めて
あれから私達5人は他愛ない話をしながら黄金寮に帰ってきた。
「それにしても、この家ってやけに広いですよねー。」
一応敬語を使っておく……年上かもだからね…
それにしても…
「私あなた達の名前知らない…。」
「あー…確かに。」
あれ!?心の声漏れてたっ!?
やばっ!?
こんなこというなんてまるでこの人達の名前を知りたいみたいじゃん!!
「とりあえず…自己紹介ターーーイム!」
お父さんが思い切りそう叫んだ。
えー。
「まずは、希湖からねー。」
え!私!?
「え、えーと…
知ってるだろうけど、香山希湖。
趣味は、お菓子作りと読書
私立及川学園の1年になります。」
「じゃあつぎは、唯斗」
そういわれて、一歩前にでてきたのは、
さっき私を抱きしめてきた、男の人だった。
「桃倉唯斗。
趣味はー、歌うこと!
俺も私立及川学園の1年になるんだー。」
お、同じ学校!?なぜ!?
「じゃ、つぎは、五月」
そういわれて次に前にでてきたのは、さっき私を家の中にいれた、メガネの人だった。
「小野田五月
及川学園の1年になる。」
「聖の番」
「川山聖です。
及川学園の1年になります。」
うわーお。
見事にみんな同じ学校だわー。
で、でも私は
「みんなは学科どこなの?」
そう、及川学園は
普通科、アイドル科、芸能プロデュース科、3つのか学科が、ある。
そうきくと、当たり前とでもいうように声を揃えて
「「「アイドル科」」」
ですよねー。
「希湖は?」
「わ、私は…ぷ、プロデュース科…。」
そう、私はプロデュース科をダメもとで受験したら、受かってしまっていたのだ!
「でもさ!
アイドル科とプロデュース科って人数少ないから1クラスだけなんだよなー。」
はぁ、しかも三年間ずっとね…
でも、ちょっと嬉しいかも…。
「あ!」
そう口にしたのはお父さんだった。
「俺実はね、アイドル科1年の担当講師なんだよ。あと、担任教師でも、ある!」
は!3人と一緒どころかお父さんまで!
うーー疲れそうな三年間になりそう…。