例えば...


《先生また学校来てな~》

と、アタシはすぐにメールをした。

《女子バスケ部の部活ある日にバスケ教えに行くわ~》
とメールがすぐに来た。




アタシは部活の日程を連絡した。


"ま~どぉせこやんやろ。"
とか思いながらその日も普通に部活をしていた。


そしたら先輩の高い声が聞こえた。

知世がアタシの元へ来て言った。
「本間に来たで」




本当に約束を守ってくれた。




部活が終わってアタシは先生の元へ急いだ。
もちろん知世と。


「なんで?忙しいんちゃうん?」


「そら…約束は守らなな。」

自慢げに堂々としていたのが妙にムカついた。

でもアタシは素直に言葉が出ていた。

「先生、早くちゃんと先生なってアタシらが卒業するまでに戻ってきてな。」

アタシは心からの言葉を彼へと告げた。
でも地元の学校に戻るのはエリートしか無理なのだ。
奇跡でも起きない限り…2年以内では無理だろぅ。

だけど彼はとびっきりの笑顔でアタシに言った。

「もちろん、そのつもりや。もし、俺が戻って来れんだら、お前らに焼肉連れったろ!!」

隣で知世は笑顔で喜んでいた。


なぜ焼肉なのかは分からないけど、とにかくアタシは嬉しかった。

「約束やで?忘れたアカンで?」

「おぅ。当然や。」






なぁ…先生、
今もちゃんとあの約束覚えてくれてる?

先生からゆぅてくれたんやで?

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