もう、二度と離さねぇから
「あのぉ、どうかしましたか…?」

俺から話しかけたのに急に黙ってたから困り顔の女。

つーか困った顔も可愛いし…。

「あ!!ごめんな。職員室どこか知ってる?」

「え…?職員室ですか?職員室は…この廊下をこのまままっすぐいって右です。」

声まで可愛いなんて何者なんだよ…。

「あぁ、ありがとう。」

「いえ…。」

「…君、何年生?」

俺は自分でもびっくりするぐらい、無意識にそう聞いていた。

なぜかこいつの事をもっと知りたいと思ったから…。

「え…?2年生ですけど…。」

「え!俺と一緒じゃん!!俺、今日からこの学校に転校してきたんだ!!」

「そ、そうなんですか?先輩かと思いました…。」

「俺らタメなんだから敬語じゃなくていいよ!!ってか君のクラスと名前は?」

「あっ私は2年2組森下まどかです!!」

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