もう、二度と離さねぇから

運がいいのか悪のか、まどかと同じクラスだった。

「今日は転校生を紹介するぞー。道山。入ってこい。」

「あ、はい。」

ざわざわしている教室。

「今日からこの学校に通うことになった、道山海斗です。よろしくお願いします。」

「んー道山の席はー…おっ、森下の隣が空いてるな！！
道山の席はあそこな。」

「…っ！…分かりました。」

ガタンッ

席につくと隣のまどかが遠慮ぎみに

「よ、よろしくね…？」

と、言ってきた。

「うん。よろしく。」

まだ頭の整理がついてない俺はついそっけない返事をしてしまった。

するとまどかは困った顔のまま前を向いた。