紙飛行機~ラブレターの想い~


誰が見ても落ち込んでいる私に見かねて、千夜は呆れたように笑った。

し、侵入?

「でも、いいの?不法侵入じゃ.....」
「見つかったらアウトだろうな」

えっ!?あ、アウトって...。

楽しそうに口角を上げながら、千夜は言う。
私は目を丸くして、びびってしまった。


「でも、その方がワクワクするだろ?」


私の心の中にある好奇心が、ピクリと反応したのを感じた。
た、確かに。私はゆっくりとうなずく。


< 104 / 349 >

この作品をシェア

pagetop