紙飛行機~ラブレターの想い~
早々と、私たちの上を流れ落ちていく、流れ星の大群。
星たちが何かを思いながら、夜の空に色を添えていく。
たった一瞬が、溢れかえる。
願いを何度も叶えてくれそうなほどの、きらめき。
私と千夜は、流星群の最後の流れ星が誇らしげに散っていくその時まで、ただただ眺めていた。
横目でチラッと千夜を見ると、千夜の目には星が映っていた。
その光景が、とても綺麗だった。
瞬きするのも忘れてしまうくらいに、綺麗だったんだ。
視界いっぱいに広がる真新しい世界は、私に尋ねる。
この世界はどうか、と。
私は言う。きっと、良くなっていく。