紙飛行機~ラブレターの想い~


「千夜とだけど?」
「えっ、東城くんと!?」

元々高い那智の声が、さらに高くなった。
なんだか那智、嬉しそう...。なんで?

「そっかそっか。ふーん。よかったよかった」

ブツブツ、私には聞こえない声で呟く那智。


「どうだったの?東城くんと過ごした夜は」


ニヤニヤしながら、私の顔を覗き込む那智。何を探ろうとしているのか、那智の笑顔はなんだか奇妙だった。

「どうって言われても.....」


< 109 / 349 >

この作品をシェア

pagetop