紙飛行機~ラブレターの想い~
瞬間、ポッと光がひとつ現れた。
足元にそのライトが落ちる。
「これならまだマシだろ?」
隣にいる千夜が、携帯の懐中電灯機能でライトをつけてくれたのだ。
「あ、ありがとう」
私が恐がってるの、気づかってくれたのかな。
千夜の優しさが、光の温もりとなっているようだった。
「じゃあ、俺らの教室行くか」
「うんっ」
中学三年、初めて千夜と同じクラスになった。
中学三年の1年が、一番楽しかった。