紙飛行機~ラブレターの想い~
昨日は夜遅くまで、千夜とメールし合っていた。宿題のことなんて忘れて。
きっとそのせいだ。
「レギュラー入りおめでと」
「昨日も聞いた。けど、サンキュ」
「昨日はメールだったじゃん。直接言いたかったの」
メールを送って伝えるよりも
直接会って伝える時の方が、気持がこもってるでしょ?
千夜は「ふーん」と興味無さげに呟いて、私から視線を外す。
「あ、そうそう。アレどうだったの?」
突然、那智が何かを思い出したかのように、私を見ながらそう言った。
アレ?
アレって、何?
私の頭上にはハテナが浮かんでいた。那智はそのことに気づき、言葉をつなげた。