紙飛行機~ラブレターの想い~
「そっかー。まあ、この紙だけじゃ限界があるしね」
那智は私の持っている手紙を見ながら、残念そうに呟く。
宛先も何もわからない。
ただわかるのは、これがラブレターということだけ。
昨日から抱いてる疑問は、何一つ消えていない。そのせいか、昨日から心の中がモヤモヤする。
あー、気持ち悪い。早く解決したいのに。
「これがラブレターなん?」
私と那智の話をずっと聞いていた千夜が、私から手紙を取り、じっと見る。