紙飛行機~ラブレターの想い~
「悪くねぇよ」
さっきよりも小さく、だけどはっきりとまた呟いた千夜。
「あー、情けねぇ」
投げやりにそう叫ぶように言った千夜は、髪の毛をくしゃくしゃっと乱暴に乱した。
「時間が戻ったら、すぐに荻原を助けに行くのに.....っ」
しゃがんだ千夜は、もどかしそうに地面を見つめる。
そう思ってくれるだけで、嬉しいよ。
「なんで俺、こんなに役立たずなんだろ」
「千夜は、役立たずじゃないよっ」