双姫 Ⅰ
遠い記憶
『ただいま~♪』
あれから私は皆と別れ帰路についた。
「おかえり!遅かったわね!?」
今更だけど私の家はマンション。
と言っても神崎財閥が経営してるとこ。
すっごくデカい。
組の人達は住んでないよ!
昔はよく行って稽古してたけど
組は父さんの実家なんだって。
紘にぃは後を継ぐから結構行ってる。
話によると
「お帰りなさい!若!!」って
まだ言われるらしい。
私は「お嬢!!」だったなぁ(笑)
そーだった紘にぃをシメなきゃ。
『ちょっと色々あってね。
それより紘にぃは??帰ってる?』
「紘?
今日は琉駕と一緒に組の方に行ったわよ?」
マヂか!タイミング悪っ…。
紘にぃは組に行ったら泊まって学校に通う。
それなら会うのは明後日か。
よし、明後日学校でシメよう。
その頃、組では
「ヘックショイ!!!!」
「なんだ紘、風邪か??」
「なんか急に寒気が……アハハ……。」
なんか悪い予感がする…。
何かに怯える紘だった。