双姫 Ⅰ
『まぁ良いや。総長さんに言っといて~?
『妙な事すると潰す』ってね。
今日のとこは見逃してあげるぅ~♪』
逃げ道を開けてやると男達は
脱兎の如く逃げ出した。
その姿に笑って痛ぶられてた男の元に行く。
『大丈夫~??』
声をかけるとその格好に見覚えがあった。
「あ、大丈夫です。ありがとうございます!」
間違いない。邦ヶ丘高校の制服だ。
『なんでアイツらに絡まれてたの~?』
「それは…俺が最近『双覇』に入ったからで。
それでアイツら因縁つけてきたんです。」
『双覇』!?ならこの子は下っ端って事??