双姫 Ⅰ
制裁
あの後、直ぐに帰宅した私は疲れ果て、
そのままベットにダイブして
寝てしまったようだった。
目が覚めたのは昼頃。
『ヤバッ!』
そうだった。
今日は『双覇』達に
学校行くって言ってたんだった!
私は慌ててお風呂に入り
制服を着て、男装をちゃちゃっと済ませ、
家から飛び出した。
普段ならこんな時間に
行かないけど約束したから守りたい。
『怒ってるかな…。』
そう思いながら走り続けた。
学校に着くと
当たり前のように門は閉まっていて
前みたいに飛び越える。
前と違うのは今日は暑く。
折角、お風呂に入ったのに汗が出て
ウィッグも蒸れて暑いという事。
オマケにフード被ってるから尚更ね。
『あ、暑い………。』
それでも走って教室を目指した。