双姫 Ⅰ
神龍side
「クソッ!なんで出ねぇんだよ!!」
「紘、落ち着いて。
でも、本当にどこに居るのかしら…。」
俺ら『神龍』は屋上で連絡のつかない
朱音の事を話していた。
「朱音…『蛇蝎』に捕まったとか無いよね?」
「芦基、冗談言わないで下さい。
朱音さんは『双姫』なんですよ??
やすやすとは捕まりませんよ。」
「当たり前だろ!?
朱音ちゃんは無敵なんだからな!」
「そうだけどさぁ〜?
じゃあなんで姿くらましてんの??」
「ねぇ、紘。『双覇』達に聞いてみましょ?
彼らなら何か知ってるんじゃない??」
「…そうだな、行く…「こんにちは〜!」」
誰だよ。
声のする方を見ると、
「お前らその痣どうした!!!」
顔中痣だらけの『双覇』が居た。
神龍sideEND