双姫 Ⅰ


「……ここって…。」


「…うん。」


「なんで?」


「どう見ても理事長室ですね。」


『神龍』の後ろをついて行ったが
着いたのは学校の理事長室。


「ここにその『なおちゃん』が居るんだよ。
じゃあ入るぞ。」


コンコン


「あ、ちゃんとノックするんだ…。」


「燐くん〜覚えといた方が良いよぉ?
ちゃんとノックしないと蹴りが入るから♪」


「芦基は昔ノックしないで入った事があるの。
そこで飛び蹴りくらったのよ。
貴方達も気を付けなさい。」


「あれは痛かったなぁ〜。」


「ノックせず入るからよ。」


「…おい、お前ら黙れ。入るに入れねぇ。」


見ると紘はドアノブに手をかけたまま。


「「…茶番は終わりましたか?
早く話を聞きたいんですがねぇ(黒笑)」」


ダブル黒笑… by 双覇、神龍


「入るぞ。」


ガチャリと扉を開き、中へ入った。


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