双姫 Ⅰ
「そうだよぉ〜?聞くだけ無駄無駄♪♪♪」
「『蛇蝎』の野郎、捻り潰してやるぜ。」
「朱音さんとは長い付き合いですからね。」
「朱音は私の妹みたいなもんだもん!」
「…俺らも朱音に助けられてるからな。」
「覚悟なんかとっくに出来てる!」
「覚悟が無ければ初めからここに居ません。」
「アイツばっかカッコつけさせねぇからな!」
「俺も朱音に救われた。
今度は朱音を救いたい!!!」
「どうやら決まったようだな…。」
「直紀さん、俺ら朱音を止めます。」
「あぁ…止めてくれ。本当にすまなかった。
俺が朱音に情報を与え過ぎたんだ。
東条を殺してしまう前に止めてくれ。」
「……あの一つ質問良いですか?」
燐がオドオドしながら口を開いた。