双姫 Ⅰ
双覇side
「居ねぇな…。」
「愁斗、弱音を吐かないで探して下さい。」
「あの女、嘘付いてたりしないよね。」
「こらぁ類!
女の子の事になると直ぐ機嫌悪くなるだから!」
「女は嫌い。」
「朱音は?つーか顔見た事ねぇのに?」
俺ら全員朱音の顔を見た事が無い。
知ってるのは
疾風、『神龍』、理事長、藤先、家族
この位だろう。
「朱音は別。
俺は顔見なくても好きになったんだ!
逆に女って知って安心した。」
「…朱音さんに会えて良かったですね。」
「だから早く探そう。
でも、見つけただけじゃ
朱音を捕まえる事は出来ない。
皆、俺に考えがあるんだ。」
なんだなんだと俺らは類に耳を傾けた。
双覇sideEND