双姫 Ⅰ
神崎朱音
双覇side
「類の作戦上手くいったねぇ♪」
俺らはあれから
バイクを取りに行って倉庫に向かった。
もちろん朱音はタクシーだからな?
類が付き添ったから
類のバイクは俺らがなんとかして運んだ。
「まさかこんなに
簡単に捕まえる事が出来るなんて…意外です。」
ついに朱音を捕らえる事に成功した。
類の作戦とは
朱音の前で怪我を痛がる事。
たったそれだけ。
" えぇ!?それだけなの?"
" 本当に上手くいくんですか…??"
" 絶対、上手くいく。"
" それ…誰がやるんだ?"
" 俺、ぜってぇ嫌!!"
" それは誰だって嫌でしょう。"
" 燐がやった方が良いと思う。"
" なんで僕なのぉー!?"
" 俺らが抱き付きに
行ったら間違いなくはっ倒されるから。"
" よし決まり。燐…頑張れよ。"
" えぇーーーー!?"
「もう最初は
絶対上手くいかないと思ってたよぉ~…。
類ったら僕を売るんだから!」
「悪かったって…でも、上手くいったろ?」
「それにしても類。
私達が思っているより
相当強いんじゃないんですか?」
李樹の言葉で皆が類を見つめる。