双姫 Ⅰ
「ちょっと待って?
でも、朱音ってオッドアイ…。」
『…それは話を聞いていけば分かる。
燐、悪いけど私の話が終わるまで
何も聞かないでくれる……?』
「ご、ごめん!分かった…。」
『うん、ありがと…。』
それで…周りからは
「気持ち悪い」 「血の色」 「化け物」
そう罵られてきた。
最初は全然気にしなかったけど
私も…段々この瞳の色が『朱』が嫌いになった。
なにより蒼空が嫌いだったの。
同じなのに
私と何もかもが正反対な蒼空が。