双姫 Ⅰ
愁斗side
なんだよアイツ。
フード被ってて顔見えねぇし………。
それに俺らを突き放すような冷たいオーラ。
多分、ここに居る全員が感じた筈だ。
玲がアイツの情報を李樹に聞いてる。
「おい、李樹。ハッキング出来たか?」
「今してます。
でも、全然情報が出ないんです。」
は?全国二の李樹でも分かんねぇ?
…面白そうじゃん……?
知らず知らずに口角が上がる。
「おい、お前ら神崎を探せ。」
玲の言葉に俺も立ち上がった。
愁斗sideEND