双姫 Ⅰ
燐side
蒼翔……怖かった…。
僕、一瞬だけ見えちゃったんだ。
フードの奥から赤い瞳が睨んでるのが。
あれはカラコン……だよね…?
カラコンなら僕らだってしてるし。
凄く暗くてどこか闇を見ているような。
でも、綺麗だなと思った。
「おい、李樹。ハッキング出来たか?」
玲が李樹に蒼翔の情報を聞いてる。
「今してます。
でも、全然情報が出ないんです。」
えっ!?今迄そんな事なかったのに……。
「おい、お前ら神崎を探せ。」
蒼翔の事もっと知りたい!!
僕も玲の言葉に立ち上がった。
燐sideEND