双姫 Ⅰ


双覇side


「仲直りしたみたいだな。」


「そのようですね。」


「でも、買出しに行って
『神龍』に会うなんて本当世界は狭いね!」


抱き締め合ってる二人を見て和む俺ら。

一人を除いては。


「る、類?顔がスゲェ事になってんぞ?」


愁斗の言葉で俺らは視線を変えると
そこには嫉妬で顔が歪む類の姿。


「類…朱音さんと紘先輩は兄妹なんですよ?
まぁ、義理ですけど。」


「そ、それに紘先輩には
実基先輩という彼女がいるよぉ~?(焦)」


「そんな事は知ってる。」


俺らが話し掛けても
類が見てるのは朱音だけだ。


「朱音…。
とんでもねぇ奴を惚れさせちまったな。」


玲の言葉に皆が一斉に頷いた。


双覇sideEND


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