双姫 Ⅰ

神龍(実基、芦基、舜、慧)side


｢良かったですね…。｣


｢ふふ…紘ったら泣いてるわ。｣


｢すっごい凹んでたもんねぇ～？｣


抱き合う兄妹を見て私達も微笑む。


そして『双覇』達に目を向けると


｢ねぇ、類を見て。｣


私の言葉に三人は類に視線を向けた。


｢おい、アイツ敵意剥き出しじゃねぇか？｣


｢あれは明らかに嫉妬してますね。｣


｢余裕無さ過ぎじゃん♪ウケる（笑）｣


他のメンバーが宥めているけど
一切目を逸らさず朱音を見てる。


｢無害そうに見えても
独占欲の塊だったみたいね…？｣


朱音…気を付けなさい。
近くで狼が狙っているわよ。


私達は朱音の身を案じた。


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