双姫 Ⅰ
類side
俺は今、自分の部屋に居る。
そのベッドには俺の好きな人が眠ってる。
「ふぅー………………。」
高鳴る鼓動を鎮めるために深呼吸を繰り返す。
勇気を振り絞ってベッドに近付く。
「ヤバい…可愛過ぎだろ/////」
そこには無邪気に眠る朱音。
俺は出来るだけ近付かないように
距離を置いて布団に潜り込む。
そうでもしないと耐えられないからな…。
『うぅん……る…い……?』
「あ、起こしちゃった……?」
うっすらと目を開けて俺を見つめる朱音。
正直、可愛過ぎてどうにかなる。
『るいの…においおちつく……スー…。』
「……ハァ…耐えろ…俺。」
寝惚けているのかモゾモゾと動いて
俺に抱き着いて朱音は寝てしまった。
ヤバいと思いながらも
喜んでる俺は変態だろうか…。
「寝ろ、俺。」
雑念を抑える為に瞼を閉じた。
類sideEND