双姫 Ⅰ
『それにしてもよく寝てる(笑)』
スー…スー…と規則正しい寝息が聞こえる。
私は類にくっついたまま。
それは類が私の腰に腕を通してて、
ガッチリ固定しているから抜け出せない。
起こしたいけどここまで
気持ち良さそうに寝てたら起こせない…。
だから、遊んでみる事にしました!
『寝てる類が悪いんだからねぇ〜♪』
遊び心満載…いや、悪戯心満載で
先ずは頬をプニプニしてみた。
『何これ!すっごいプニプニ!!』
今度は摘んでみる。
『モニュモニュ~♡』
なんなのこの弾力と張り!女子力高くない!?
「うっ………。」
『あ、起き…どわぁ!?』
見上げると
類の水色の瞳が私を見下ろしている。
あれ?類ってカラコンじゃなかったの?
今の状況よりそんな事を考えてた。
類の瞳が私を捕らえて離さなかったから。