双姫 Ⅰ


『それにしてもよく寝てる(笑)』


スー…スー…と規則正しい寝息が聞こえる。

私は類にくっついたまま。

それは類が私の腰に腕を通してて、
ガッチリ固定しているから抜け出せない。

起こしたいけどここまで
気持ち良さそうに寝てたら起こせない…。


だから、遊んでみる事にしました!


『寝てる類が悪いんだからねぇ〜♪』


遊び心満載…いや、悪戯心満載で
先ずは頬をプニプニしてみた。


『何これ!すっごいプニプニ!!』


今度は摘んでみる。


『モニュモニュ~♡』


なんなのこの弾力と張り!女子力高くない!?


「うっ………。」


『あ、起き…どわぁ!?』


見上げると
類の水色の瞳が私を見下ろしている。


あれ?類ってカラコンじゃなかったの?


今の状況よりそんな事を考えてた。
類の瞳が私を捕らえて離さなかったから。


< 319 / 463 >

この作品をシェア

pagetop