双姫 Ⅰ
久々の登校
パニック寸前の頭をどうにか働かせ、
かけてある制服に着替える。
『あ、男装しなきゃ。』
ウィッグを被って鏡を見る。
『…そうだ、ブレザー貸したんだった。』
鏡に映る私は完全に女。
ブレザーで胸を隠してたんだもん。
パーカーだけじゃ流石にバレる。
妙に胸の所が膨らんで見えるから。
『…いっその事バラしちゃう?
だって、隠す必要無いじゃんね??』
無いならどうしようもない!
開き直って私も部屋を出た。