双姫 Ⅰ


「…大部はしょりましたね。」


「説明面倒なんだろねぇ~(笑)」


『それに直ちゃんも情報くれなかった!
私ずーっと待ってたんだよ?

でもこの間
『蛇蝎』の幹部ボコッちゃったけどさ(笑)』


真白元気にしてるかなー。
もし会えたら話したいな。


「お前はまた…危険な事するなよ。」


『…ごめん。
でも『蛇蝎』と『千騎組』は潰すから。
皆も手伝ってくれる。

アイツも…東条も殺さない。』


「…朱音。」


『だから、安心して!
私、死ぬつもりも無いよ!!』


" 死なねぇって…言ってくれよ!! "


大丈夫だよ…直ちゃん『約束』したからね。


類を見ると小指を立ててる。
だから、私も小指を立てて見せた。


「俺と『約束』したもんね。」


『うん!』


私と類、二人だけの約束。

絶対に死なない、そう誓ったから。


< 342 / 463 >

この作品をシェア

pagetop