双姫 Ⅰ


直樹side


『双覇』と『神龍』が朱音を探しに行った後、
俺は話した事を全部光樹に話した。

でも余計な事まで話したんだ、ネタとして…。


" 『双覇』の類が朱音の事好きなんだとさ。
皆協力してやるみてぇだから
お前もしてやれよぉ~?"


" …は?"


" いやぁ…あの女嫌いの類がな。
朱音も『双覇』を嫌ってねぇし?
こりゃあもしかしたらもしかするかもな!"


" ぜってぇ渡さねぇ…。"


" こ、光樹??"


" 俺は認めねぇかんな!!"


そう言ってどっか行ったんだ。


『光樹の奴…朱音の事好きだったのか?』


全然、気付かなかった。
てゆーか…お前もうオッサンなんだからよ…。
歳考えろよ!


「…類、頑張れ!!」


密かに類を応援した。


直樹sideEND


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