双姫 Ⅰ


教室には不穏な空気が流れている。

それもその筈、
他の生徒からすれば生徒と先生が
今にも喧嘩しそうな勢いで対峙しているからだ。


「んな怒んなよ。」


『何がしたいんだ、目的は!!』


「んー?面白い事??」


キモい。
三十超えたオッサンがウィンクすんな!


『とりあえず、余計な事話す前に潰す!』


光ちゃんに近寄り、
もう一度蹴りを入れるが避けられ、


パサ


『!!??』


私の視界が開けた。


クラス「え!か、神崎くんカッコいい/////」


クラスの女子が騒ぎ出した。


「うん!やっぱ顔見せねぇとな!!」


フードを被っていたのに
避けたと同時に取られた。


『俺を怒らせたな…?潰す!!!』


「キャー♡
女の子がそんな事言っちゃいけません!」


クラス「お、女!!!???」


『おい…本当にどういうつもりだ!『光龍』!』


クラス「こ、『光龍』!!??」


それにギャラリーもうるさい!!!


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