双姫 Ⅰ
好敵手…?
玲に掴まれた時も
初めて類に掴まれそうになった時も
私は拒絶反応が出て振り払った。
でも今は…?
握られている手を見る。
『…震えてない。』
「ん?」
『え、なんでもない!』
偶然…なのかな。
「プリントこれで全部みたいだよ?」
『あ、じゃあ答え合わせするね。』
類と二人でプリントの答え合わせをする。
パラ…パラ……
そんな光景を皆は不安そうに見ている。
『…うん!皆、大正解!!』
クラス「やったぁ~~!!!!!!」
わぁお!そこまで喜びますか!!
なんか私も嬉しいよ。
「一致団結?(笑)」
『まさかこんな事で喜んで貰えるなんてね?』
「良い事したね?」
『うん…本当、類達と会って驚きの連続だよ。』
「もっとこれから驚かせるから期待して!」
『期待してる!』
勉強会は上手くいき、
私は神崎 朱音として皆と仲良くなった。