双姫 Ⅰ
強くなる為に
『じゃあ、今日も倉庫に行こうかな?
疾風に謝りたいし。』
「そうだな。
疾風にも来るように言っといてやるよ。」
『ありがとう。
それと紘にぃと舜ちゃんにお願いがあるんだ!』
「「??」」
『『双覇』にハッキングを教えて上げて!
はい、習いたい人は挙手!!』
手を挙げたのは類、李樹、燐、愁斗。
『…玲?また李樹にお任せじゃないよね??』
手を挙げなかったのは玲だけ。
「じゃあ、お前もやれよ。」
『え゛!?』
まさかの返しにたじろぐ。
だって…パソコン苦手なんだもん!!!!!
『わ、私は良いかなぁ~?』
「へぇー?
人にはそう言っといてそんな事言うんだ?」
『うぐ……ッ!』
もっともの事を言われて言葉が詰まる。
「玲、朱音を虐めないでよ。」
「甘やかすなよ、類。
コイツも出来なきゃ意味ねぇだろーが。」
「まっ!玲の意見にも一理あるな。
朱音、お前もハッキング出来るようになれ。
苦手って思うから難しく感じるだけだ。」
『えぇーーーーー!?』
最後は紘にぃに言いくるめられ、
結局、私もハッキングを習う事になった。