双姫 Ⅰ
『疾風、ありがとう。』
泣いてる疾風に近付き、手を握る。
「もう…無理しないって守りますか?」
『うん…守るよ。』
「なら良いんです!!」
泣いていたのにいつの間にか笑ってる。
『ハハッ!本当…アンタらには適わないや。』
逃げても逃げても
探して追い掛け回すんだもん。
最終的には捕まって、こうやって側に居る。
だから、早くケリをつけよう。
皆と一緒に居たいなら、
東条と『蛇蝎』そして『千騎組』
これからを生きていく為に
全てにケリをつけよう。