双姫 Ⅰ
可愛い訪問者
あれから数日。
ハッキングが出来るようになって、
『蛇蝎』の情報を探っても何も出ない。
『あぁーー!どうなってんの!?』
出ない!情報が!!
「しゅ、朱音…落ち着いて。」
『だってさ!出ないんだよ?
情報出ないとどうしようもないじゃん!!』
てか、幹部ボコられて何も無し!?
その方が苛つくわ!!
「朱音さん、ここは教室ですよ。
トーンを落として下さいね。」
『す、すみません。』
「それにしてもさぁ…なんで男装なのぉ?」
「そーだよ、もうバレてんだからいんじゃね?」
『えー…だってスカートだよ?
しかもミニスカだよ?
見慣れた蒼翔で良くない??』
そう、私はバレた後も男装で登校している。
外ではフード被ってて、
学校では外して過ごしてる。
皆にはもうバレちゃってるしね?
「スカート…見たいな?」
「僕も!」
「私も見てみたいです。」
『えー…。』
類の一言で皆が「見たい」と言い出した。
こうして私は今度から女子の制服で来る事に。