双姫 Ⅰ
『類~。あれは感じ悪いよ?
真白が優しいから良かったけどさ。』
無事に真白を学校に送った私達は
自分の学校へ向かって歩いている。
「だって…。」
『辛いのは分かるよ。
でも、自分の気持ちだけ優先して
真白を傷付けるのは間違ってると思う。』
私がそうだったから。
類に同じ事して欲しくない。
「……努力する。」
『ありがと!』
真白は良い子だし、大丈夫だよ。
少しでも克服させたい。
だって、今はそれで大丈夫だろうけど
これから何が起きるか分からない。
その為にも少しは慣れとかないとね?
『さてと、気合入れて行きますか!』
「あ、朱音と類だぁ!
お務めご苦労さまぁ♪♪♪」
校門を見ると皆が出迎えていた。
お務めって(笑)
『「おはよう~。」』
皆と一緒に教室に向かった。