双姫 Ⅰ


真白side


「うッ………ここは?」


「総長、『双覇』の姫が起きましたよ。」


姫?姫って??


「よく寝ていたね。
俺は『蛇蝎』の総長をしてる東条だ。」


『蛇蝎』の総長?東条?


"貴女を尾行しているのは
恐らく『蛇蝎』という暴走族で、
私達が追っている族でもあります。 "


李樹くんが言ってたのが目の前に居る男。

私をずっと監視していた…。


そう考えると目の前の男が怖くなった。

恐ろしくて後ずさる。


ヒヤッ…


「キャッ!冷た……。」


手に何か冷たい物が当たり手を払う。

部屋は暗くて目を凝らして見る。


「ヒッ!!」


部屋は沢山の蛇がウヨウヨしていた。


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