双姫 Ⅰ
真白side
ゆっくり私に向けられた銃口。
そして、
ダァン!
銃声が鳴った。
「あれ……?」
全く痛みが無くて恐る恐る目を開ける。
「え、朱音…?」
『良かっ…た…今度は…ま…も……れ…た……。』
私の前に朱音が立っていた。
「嘘…嫌だよ…ねぇ、朱音!!」
『ゆ…めで……よか…ゴボッ……!』
朱音の口から出たのは真っ赤な血。
その途端、グラりと朱音の身体が
地面に向かって倒れていった。
真白sideEND