双姫 Ⅰ
「あくまで正当な族ですよ。
初代の掟を破るんですか??」
「そーだぞ、俺の親父が飛んでくっぞ(笑)」
「冗談だよ~…紘の親父さん怖いし!!」
「ちょっと、話が脱線してるわよ。
どーするの?見つかるのは時間の問題よ??」
「……ハァ…仕方ねぇな。
この『天龍』から忠告してやるか。」
「…バラすんですか?紘。」
「俺の妹を傷付けた罪は重いからな。
奴らがこのクラスに来たら屋上に居ると伝えろ。」
「りょーかい♪ねぇ、紘!
これから屋上は僕らの場所になるの!?」
「全く、屋上のどこが良いのよ。」
「俺らの方が格が上だからな!
屋上は最初から『神龍』の場所なんだよ!!
今まで貸してやってただけだ!」
「さっすが慧!話が分かる~♪」
「そうだな、そろそろ返して貰うか。」
「紘までノリノリだし…。
ねぇ、舜は…あぁなんでもないわ。
聞かなくても顔見れば分かった。」
「そうですね。
紘、私達の場所を取り返して下さいよ?」
「ハハッ!じゃあ、行って来る!」
教室から出て屋上に足を進めた。
神龍sideEND