双姫 Ⅰ
神龍side
「アイツらのマヌケ面ちょーウケたね!」
俺ら『神龍』はついさっき
『双覇』から屋上を奪い取った。
それはこの学校で
もっとも力を持つ事を意味する。
まあ、世界一だから関係ねぇけどな?(笑)
「芦基、いい加減にしないと怒るわよ。
自分より弱い者を
侮辱するのはアンタの悪い癖。
前にも言った覚えあるんだけど??(黒笑)」
「実基、無駄無駄!
芦基が人の言う事
素直に聞くわけねぇーじゃん?」
「同感ですね。
「一人で先走るな」って言うのに行きますし。
まったく困ったガキです。
それじゃあ『双覇』と変わりませんよ?」
「もう!「ガキ」ってゆーな!
僕はアイツらと違って
紘に歯向かった事なんて無いもんね!」
「確かに俺の言う事はいつも聞いてるな…。」
「でしょでしょ!?
だって、紘は僕より強いもん!!」
あー…芦基さん?
俺を褒めてくれんのは嬉しいんだけど
後ろの三人が構えてます。
それも黒い笑顔を顔に貼り付けて。