双姫 Ⅰ
神龍side
屋上でまったりと授業をサボっている時、
いきなりバイクの音が校舎に鳴り響く。
俺達は何事かと
急いでフェンスに近寄り、辺りを見回す。
すると『双覇』の連中が
何やら慌てて校舎を出て行くのが見えた。
俺は直ぐにピンッ!ときた。
「ねぇ、さっきの『双覇』よね?
あんなに慌ててどうしたのかしら…。」
「どうやら動いたみてぇだな?」
慧も分かったみてぇだ。
「僕、合格は樺沢 類だけだって
ヒヤヒヤしたよぉ~??」
「どうやら。
私達の心配はいらなかったようですね。」
「あぁ…これで分かったな。
アイツらは朱音を見捨てねぇって事が…。」
俺は嬉しくて
口が緩むのが抑えられなかった。
結果 『双覇』全員合格だ!!
神龍sideEND