魔王vs神王→私!?


「奏、結莉ちゃんのことになると他のこと、全然手に付かなくなるんだ

たいてい奏は情緒不安定で、不安とずっと闘っているから、
不安をなくしてくれる結莉ちゃんの存在が大きかったんだと思う

不安になりたくないから、結莉ちゃんのことを考えたい

考えたいから知りたがったんじゃないかな」








『・・・・・・・そ、なのかぁ』






よくわからないけど、私は奏くんの心のクッションだったってことなのかな







「奏はね、結莉ちゃんが大好きなんだよ。

傷を見て怖がらなかった人は初めてだ。

結莉先輩、僕のこと心配してくれたんだ

・・・・って。

右頬殴られて帰ってきた日、ずっとつぶやいてたよ」





『え?』





私の頭に、クエスチョンマークが浮かんだ





・・・少し、曲がった解釈をされている気がする






< 121 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop