魔王vs神王→私!?
「奏に悪いことしてしまって。
謝って許してもらえるような軽いことじゃないから、
どうしたら奏がおれを許してくれるのかずっとわかんなくて。
なにをしてもどこにいても奏は無表情のままで
気づいた時には、奏の腕は傷だらけだった。
それに気づけたのも、誰かが噂してたのを聞いたからで。
・・・・・まったく知らなかった」
自嘲的に笑うコウくんの顔は、ひどく悲しげで、今にも泣き出しそうで・・・
『コウくん・・・・・』
私は、どうすることもできずにいた。
触れてしまったら壊れてしまいそうで。
深い闇に、私も引き込まれてしまうような気がして。
溺れて、抜け出せないような気がして。