魔王vs神王→私!?
それって、どういうこと!?
父は、そんな・・・
奏くんがいることを知りながら、私を卒業まであの家にとどめようと考えていたの?
いくら、私が嫌いだからってそれはどうかと思う
詳しく知らなければならない。
もっと問い詰めなければ
でも
奏くんのほうが先に口を開いた
「ところで結莉先輩?僕、さっき、聞いちゃったんです」
奏くんの眼が妖しく光る
・・・・・怖い・・・
「結莉先輩が天愛に好きだっていってるところ
僕、結莉先輩に、好き・・・って言ってもらいたいです」
有無を言わせないような、笑顔で奏くんは言う
きっと、言わないとこの会話は終わらない
『・・・好きだよ、奏くん』
私が発した言葉を聞いた瞬間に、奏くんが笑い出した
「ふふふふっ・・・違いますよね?結莉先輩」
『なっ・・・何が?』
奏くんの顔から表情が消える
その顔は、私を責めているように見えた
「その言葉・・・・・
嘘でしょう」