魔王vs神王→私!?
あまりいい思い出が無いカッターナイフ
滴り落ちる赤い血は、今でも鮮明に思い出せた
『っダメだよ、自分を傷付けちゃ!!!』
奏くんの手からカッターナイフを奪おうとすると、意外にも素直に渡してくれた
不思議を通り越して不気味に思っていると、奏くんが私に言った
「先輩を怒らせてしまった。
ならば僕は、貴女からの罰がほしい」
『・・・・・え?』
奏くんの手が、私の手に添えられた
そう思った次の瞬間
私の手の中のカッターナイフが、奏くんの右手首を切った